最近流行の【ダイエットサプリメント】 とは?

最近よく耳にするサプリメントに、「コエンザイムQ10」 「L-カルニチン」 「アルファリポ酸」 というのがありますね。
これらはどれも、元々は医薬品の成分でしたが2001年から2004年の間の法律改正によって、サプリメントとして使用できるようになりました。

医薬品から食品分野の成分になったことで、医薬品のように効果はあるが食品のように安全で副作用もないという、メーカーにとっては好ましく、消費者にとってはあまり好ましくないイメージができてしまっています。

しかし、これらはホントにダイエットに効果があるのでしょうか?
ファッションやダイエット・美容の業界は、一般的に雰囲気先行実績後行ですが、これらの成分はどうでしょうか?その実態を少し見てみたいと思います。



1. コエンザイムQ10

コエンザイムQ10” は、アンチエイジングとダイエットの分野で人気のあるサプリメントですね。”コエンザイムQ10” とは、「ミトコンドリア内でエネルギー生産にかかわる補酵素」で、年齢と共に体内での生産量が少なくなっていきます。

コエンザイムQ10 は1973年にうっ血性心不全治療用の医薬品として世界で初めて日本で認可されたものです。
しかし、2001年には食薬区分の変更によって食品成分として利用することが可能となりました。その後、サプリメントとしてアメリカをはじめ世界に流通しています。

その期待する効能として、一つ目は”体内のエネルギー代謝を活発にして疲労回復肥満解消を行うダイエット効果” です。そしてもう一つは、”その抗酸化の働きにより体内の活性酸素を除去し、細胞の老化や劣化を防ぐ美肌効果なども期待したアンチエイジング効果” というものです。

炭水化物や糖類などを多く摂り過ぎると体内で多くの活性酸素が発生しますので、ダイエット中の方には食事と共に摂取することが推奨されています。



しかし、これらの効能については人を対象とした臨床試験は十分にされておらず、抗癌作用も含めてハッキリとしていません。
体内の”コエンザイムQ10” が減少した所で、実施に必要な心臓などの部位にきちんと取り込まれて機能するかどうかは定かではありません。
ラット試験では、肝臓や血液中には取り込まれたものの他の臓器には取り込まれた形跡がありませんでした。

そして、ちょっと恐ろしいのは、元々の医薬品としての”コエンザイムQ10” の摂取量の上限は一日に30ミリグラムでしたが、サプリメントとなってからはその上限は設定されていません。



海外のコエンザイムQ10 のサプリメントではこの上限をはあるかに超えた摂取量を推奨しているものもあり、安全性には疑問も残るところです。サプリメントによって、その吸収効率も違うでしょうし、その実態はよくわかっていません。

従って、皆さんはもし使用されるのであれば慎重に体調との相談をしながら摂取し、長期に渡って継続して使用する場合は特に注意が必要でしょう。



2. L-カルニチン

L-カルニチン” の以前の医薬品としての適応症は、プロピオン酸血症、メチルマロン血症でしたが、スイスのメーカーが健康食品などの成分として使用していたことから、日本でも食品成分として変更認可されました。

L-カルニチン” は、体内でも合成することができるアミノ酸の一つで、体内の脂肪を代謝してエネルギーを産生するのに必要な成分です。

この作用から体脂肪低減効果によるダイエット運動能力向上が期待されています。しかし、実際にはデータとしてその改善効果を示す報告はありません。それよりも否定的な報告が散見されています。

ですので、現状では宣伝ほどの効果効能を期待できるものではなさそうです。



3. アルファリポ酸

アルファリポ酸” は別名チオクト酸とも呼ばれ、こちらも体内でのエネルギー生産にかかわる補酵素です。以前の医薬品としての適応症は、内耳性難聴と亜急性壊死性脳脊髄炎でしたが、これも2004年に食品成分へと変更されました。

その後テレビの「発掘!あるある大辞典2」で、体脂肪を減らす救世主として紹介されてから”アルファリポ酸” を使ったダイエットサプリメントが急増しました。

そして、中年太り解消 の救世主として、この”アルファリポ酸” しかないというイメージが定着してしまいました。しかし、臨床報告としては、糖尿尿患者への投与で糖代謝能の改善が認められたというものや、同様に糖尿病患者に対し自律神経障害がわずかに改善するというものがあるだけで、体脂肪の減少や痩身に関するものがありません。

また、特定の遺伝子的素因を持った人が、この”アルファリポ酸” を摂取した場合にインスリン自己免疫症候群を起こして低血糖状態になると言われています。
実際に2005年以降、このインスリン自己免疫症候群の報告例が増加しているということです。

ですので、皆さんも自分の身体と相談しながら、その良し悪しを見極めて使用する必要がありそうです。


参照:「病気になるサプリ 危険な健康食品 (幻冬舎新書)」左巻健男著





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