「除脂肪」 でダイエット?



皆さんはリバウンドしないダイエットとして、「 除脂肪ダイエット」というのが最近注目されているのをご存知でしょうか?

「除脂肪」とは、読んで字のごとく、”脂肪を除する”、つまり脂肪を取り除くということです。その手法は、筋肉運動つまり筋トレこと筋肉トレーニングを行うことでダイエットにつなげようという手法です。

”なーーんだ、そんな方法は以前からあるじゃない?!”、と思われた方も多いはずです。そう、その通りなのですが、でもどうしてそれが今注目されているのかと言えば、それは今まで同じ筋トレをしても痩せやすい人とそうでない人とがいました。それは体質や食生活の違いということで片付けられていたことが、そのメカニズムが科学的に解明されつつあるからなのです。






「UCP」というタンパク質が鍵!

2000年代半ばに筋肉が震えないにもかかわらず熱を発生させるタンパク質があることが発見されました。

それは、「ミトコンドリア脱共役タンパク質(UCP)」と言われるものです。UCPはミトコンドリアの中に存在していて脂肪を分解して熱を発生させるという役割を持っていることが分かったのです。

つまり、UCPは筋肉を何ら動かすことなく体内において熱を発生させるメカニズムを担っているということなのです。更に分かりやすく言うなら、体温よりも低い環境にいる時に体内の温度を維持する働きの一旦を担っているということなんです。

そして、いくつか種類のあるUCPの一つをUCP1(ワン)と言いますが、これを体内で作ることができる人とできない人がいるというのです。ちにみに、日本人の約20%の人が体内で作ることができないそうなのです。


ということは、その人達は体内で熱を作り出す能力が低いために低体温冷え性といった症状に悩まされる可能性が高くなるということになります。そして、身体全体のエネルギー生産能力が低くなるために基礎代謝量が下がります。そのため同じ量の食事をしても普通の人よりも太り易い体質ということになります。

このUCPは、通常褐色脂肪組織の中に存在していますが、寒冷地などに棲息する動物などでは外部環境によってはUCPが白色脂肪に生成されて褐色脂肪に変化するということもありうるようです。そのプロセスの途中経過という形で、白色脂肪と褐色脂肪が入り混じった脂肪を現在は「ベージュ脂肪」と言っているようです。

そして、実はこの「ベージュ脂肪」は人にも存在していることが分かっています。褐色脂肪やこのベージュ脂肪によって、外部環境に左右されないよう体温を維持することが可能となっていると考えられています。






有酸素運動によるダイエットは、” リバウンド” に注意が必要?!

最近、上記UCPが筋肉にも存在することが確かめられました。それをUCP3(スリー)と言いますが、これは遅筋線維よりも速筋線維の方に多く存在することがわかっています。また、長時間にわたる有酸素運動を多くしている人はUCP3の活性度が低く、熱の生産効率が低くなるようです。

つまり、このような人はダイエットを止めたとたんに太り始める傾向、即ちリバウンドし易い傾向があるとのことです。
現在、有酸素運動によるダイエットに悪戦苦闘している方はちょっと注意が必要ですね。






「サルコリピン」というタンパク質が発見された!

少し前の2012年に科学雑誌のネイチャー・メディスンに「サルコリピン」というタンパク質について発表されたのをご存知の方がおられるでしょうか? もしご存知の方がおられたなら、その方はかなりの健康オタク(笑)か情報感度が高い方だと思われます。


さて、この「サルコリピン」というタンパク質は、筋小胞体という膜に存在しているのですが、その機能はまだ注目されて間もないために十分に解明されていません。しかし、分かったことの一つに「カルシウムイオンを汲み上げるポンプを空回りさせる役割を持っている」ということがあります。

つまり、ポンプを空回りさせることで熱を発生させ筋肉の温度を維持する働きを担うようです。外見上は筋肉を動かしていないのに筋肉内で熱が発生し体温が保たれるということです。

これは、前記の「UCP」と同様に筋肉の非震え(貧乏ゆすりのような筋肉の微振動運動による熱発生メカニズムではない)による熱発生メカニズムを支える仕組みとして注目されています。


ネズミなどによる実験の結果、この「サルコリピン」を体内で作れなくしたネズミでは低温環境に放置した時に身体の芯部体温が維持出来なくなることが分かりました。また、同様に「サルコリピン」を体内で作れなくしたネズミに高脂肪食を与えると見る見るうちに太っていき極度の肥満になってしまうことが確認されています。

つまり、筋肉内で筋肉を動かさずに熱が作れない(「サルコリピン」のような細胞が全くない、または少ない)と、それは太る原因にもなってしまうことが分かったのです。


現在ダイエットをしているけれども、なかなか痩せることが出来ないという方や友人と同じように食べていても私だけ太ってしまう、私は太りやすい体質なのかな?と思われている方には、ちょと気になる情報ではなかったでしょうか?



食事制限はちょっと苦手なので、運動やスポーツ、筋トレで何とかダイエットしたいと考えている方は少し立ち止まって、自分の体質と合っている方法なのかを考えてみる機会になったのではないでしょうか。運動やスポーツ、筋トレ好きのダイエット志向の方は是非参考にしてみてくださいね。

ちなみに、上記の「UCP」や「サルコリピン」などの成分は遺伝子検査などでその量や種類が遺伝的にどうなのか(体質として)、ということを確認することが可能なようです。
気になる方は一度調べてもらうと、 ” 自分に合った効果的なダイエット方法の発見 ” へとつながる可能性がありますので相談されてみてはいかがでしょうか。






参考:「除脂肪メソッド―リバウンド知らずの“脂肪撃退”マニュアル」 岡田隆著





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